図●「Yahoo! Directory」
図●「Yahoo! Directory」
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 米Yahoo!は現地時間2014年9月26日、Webサイトのディレクトリー「Yahoo! Directory」、ストーリー作成アプリケーション「Qwiki」、教育関連コンテンツのポータル「Yahoo! Education」を年内に終了すると発表した。同社が中核に据える製品およびサービスにリソースを集中するためとしている。

  Yahoo! DirectoryはWebサイトの電話帳のようなもので、Yahoo!の出発点とも言えるサービス()。人気のあるWebサイトへのリンクをカテゴリー別にまとめてリスト表示し、ユーザーは希望するWebサイトのリンクをクリックして移動できる。Yahoo!は「我々は変わらずユーザーが欲する情報にユーザーをつなぐことに取り組んでいるが、我々のビジネスは進化している」として、2014年12月31日をもってYahoo! Directoryを閉鎖する。

 Qwikiは、モバイル端末のカメラロールから短編ムービーを自動作成するアプリケーション。11月1日に提供を終了する。ユーザーがこれまで作成および保存したムービーをダウンロードするためのツールを提供している。

 Yahoo! Educationは9月30日で閉鎖する。同社の中核サービスの対象外で、すでに別のオンラインリソースによってユーザーのニーズが満たされていると判断した。

 Yahoo!は過去2年余りで60以上の製品およびサービスを閉鎖・終了し、同社の戦略に沿った製品およびサービスにリソースを集約させている。

 またYahoo!は同日、同社の相当数の株式を取得した米投資会社Starboard Valueから、米AOLとの戦略的提携を提言する書簡を受け取ったことを明らかにした。Starboard ValueはMarissa Mayer最高経営責任者(CEO)に宛てた9月26日付けの書簡で、Yahoo!の中核事業である検索およびディスプレイ広告とAOLを統合することで最大10億ドルのコスト削減が期待できると説明している。Mayer CEOは「Starboard Valueの提案を慎重に検討し、協議していきたい」と述べた。

[発表資料(1)]

[発表資料(2)]