米Appleの新型スマートフォン「iPhone 6」と「同6 Plus」について、まもなく中国における発売のめどが立ちそうだと、複数の海外メディアが現地時間2014年9月23日に伝えた。

 英Reutersによると、中国のMiao Wei工業情報相は、ポータルサイトTencent(騰訊)のインタビューに応じ、新型iPhoneの承認審査がまもなく終わると述べた。Wei氏は具体的なことについて言及しなかったが、「iPhone 6は承認プロセスの最終段階にある。あとは時間の問題だ。ネット市民の皆さん、辛抱強く待ってください」と話したという。

 Appleは9月19日に米国や日本のほか、香港、シンガポール、オーストラリアなど世界10カ国/地域で新型iPhoneを発売したが、この初回発売国/地域に中国本土は入っていなかった。

 報道によるとAppleは当初、中国本土でも19日の発売を予定していた。だが10日前になって直営店や通信事業者に延期を告げた。同社はその理由を明らかにしていないが、当局の許可が得られなかったことが原因と見られている。

 新華社によると、iPhoneの新モデルはすでに同国の製品基準適合証と電波免許を取得している。あとはネットワークアクセスの認可を得れば、発売が可能になると新華社は伝えている(関連記事:「iPhone 6」の中国発売まであと一歩、同国で2つの認可を取得)。

 Appleは中国当局の承認に関する情報や、同国における発売時期について明らかにしていない。だが、中国市場の広報担当者は先ごろ、米Wall Street Journalの取材に応じ、「我々にとって重要な市場である中国に、できるだけ早く新しいiPhoneを届けられるよう努力している」と述べていた(関連記事:「iPhone 6」の中国発売に遅れ、長引けば業績に大きな影響)。