米Microsoftはビデオゲーム機「Xbox One」の中国向けリリースを現地時間2014年9月29日に延期したと、複数の米メディア(Wall Street JournalCNETなど)が報じた。

 Microsoftは今年7月、Xbox Oneを中国で9月23日に発売すると発表していたが(関連記事:Microsoft、「Xbox One」を中国で9月23日に発売へ)、発売予定日が迫った9月21日に突然延期を告げた。

 発売が延びた理由についてXbox China部門ジェネラルマネージャーのEnwei Xie氏は「第1弾ゲームと同時にXbox Oneを投入したいと考えていた」と述べたが、ゲームの提供が遅れるかどうかについては明らかにしなかった。第1弾ゲームとして中国政府の承認を受けた10タイトルをリリースする予定。

 Microsoftによれば、Xbox Oneは中国で販売が認められた最初のゲームコンソールとなる。中国では2000年から2014年1月までビデオゲーム機の製造および販売が禁止されていたが、規制緩和策によって、外国企業は上海自由貿易試験区の会社を通じて中国本土にビデオゲーム機を販売できるようになった。Microsoftは上海自由貿易試験区の始動を機に、中国BesTV(百視通)と協力してXbox One投入の準備をしていた。

 中国におけるXbox Oneの希望小売価格は、ジェスチャー入力コントローラー「Kinect」が付属した場合4299人民元で、米国の希望小売価格より約40%高い。Kinect無しの単体では3699人民元となる

 なお、Microsoftは発売延期のお詫びとして、Xbox One予約注文者に2タイトルのゲームを無料で提供する。