写真●スマートフォン版LINEアプリを利用する際に「PINコード」の設定が必須となった
写真●スマートフォン版LINEアプリを利用する際に「PINコード」の設定が必須となった
[画像のクリックで拡大表示]

 LINEは2014年9月22日、スマートフォン版LINEアプリを利用する際に「PINコード」の設定が必須となるようにシステム変更を実施した(写真)。不正ログイン(乗っ取り)の被害拡大防止が目的。午後2時ころから順次適用が始まっている。既にPINコードを設定済みのユーザーについては、再設定の必要はない。

 PINコードはLINEへのログイン時に使用する4桁の暗証番号(関連記事:LINEが乗っ取り対策を強化、スマホ版で「PINコード」による本人確認)。メールアドレスとパスワードの組み合わせによる本人確認プロセスにこれを追加することで、セキュリティ強化を図る。7月に導入していたが、その後も不正ログイン被害が収まらない事態を受けて、今回義務化に踏み切った。

 同社では、PINコードの設定に当たって「規則性がなく、かつ本人の個人情報と関連のないPINコード」を作成するようユーザーに求めている。具体的に、推測されやすく危険なPINコードの例として、

  • 同じ数字や連続する数字(1111、1234、9876など)
  • よく知られた語呂合わせ(4649、2525、5963など)
  • 個人情報に関連する数字(生年月日、住所の一部、現在または昔使用していた電話番号の一部、メールアドレスの一部、パスワードの一部、他のサービスで使用している4桁の数字)

を挙げている。安易な気持ちでこうしたPINコードを設定し、不正ログイン犯から簡単に推測される事態に陥らないよう気を付けたい。

 なお、今回のPINコード設定義務化は、正確には「バージョン4.5.0以降のLINEアプリ」が対象となる。また、メールアドレスを設定していない既存ユーザーについては、「次のバージョン4.7.0からPINコード設定が必須になる」(LINE)という。