写真1●KDDIが東京原宿のKDDIデザイニングスタジオで開催したiPhone 6/6 Plusの発売イベントの様子
写真1●KDDIが東京原宿のKDDIデザイニングスタジオで開催したiPhone 6/6 Plusの発売イベントの様子
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写真2●ゲストとして登壇した松岡修造さん、福士蒼汰さん、でんぱ組.incも場を盛り上げた
写真2●ゲストとして登壇した松岡修造さん、福士蒼汰さん、でんぱ組.incも場を盛り上げた
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写真3●会場で配られたパン。クリームパン(Cream)とアンコパン(Anko)であり、二つ合わせて「CA(Carrier Aggregation)」の意味を込めているという
写真3●会場で配られたパン。クリームパン(Cream)とアンコパン(Anko)であり、二つ合わせて「CA(Carrier Aggregation)」の意味を込めているという
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 KDDIは2014年9月19日、ここ数年来の恒例となる新iPhone発売イベントを、東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオで開催した(写真1)。

 登壇した同社の田中孝司社長は、先に実施した説明会と同様に、新iPhoneであるiPhone 6/6 Plusが新たに対応した150Mビット/秒の通信速度、キャリアアグリゲーション、TD-LTE(WiMAX 2+)にKDDIのネットワークは全部対応している点を強調(関連記事:「ネットワークは“全部入り”」、iPhone 6予約直前にKDDIが他社に対する優位性をアピール)。ゲストとして駆けつけた、松岡修造さん、福士蒼汰さん、でんぱ組.incも「キャリアアグリゲーション」を連呼するなど場を盛り上げた(写真2写真3)。

 午前7時時点でKDDIデザイニングスタジオに並んだユーザーは約50名程度。他のショップなどで起こった混乱なども見られず、予約/受け取りはスムーズに進んでいる様子だった。

 イベント終了後、田中社長は囲み取材に応じ、iPhone 6/6 Plusの予約状況などを明かした。予約状況は「昨年よりも大幅増」(同)とのことで、現時点では「iPhone 6がiPhone 6 Plusの2倍程度出ている」(同)。ただし在庫はiPhone 6が潤沢で、「iPhone 6 Plusが厳しいかも」(同)という。

 他社と比べた差別化ポイントとして同社が強調するネットワークの実力については、「場所によって大きく異なるが、60Mビット/秒程度の実効速度が出るところもある。ぜひ試していただきたい」(同)とした。

 今回携帯大手3社は、iPhone 6/6 Plusの発売に合わせて下取りプログラムを手厚くし、こちらが競争の一つの主戦場となっている(関連記事:ドコモとソフトバンクがキャンペーンを相次ぎ改定、3社横並びに近づく)。一方、この下取りプログラムの強化については、MNPユーザーに対する高額キャッシバックと変わらないのではないかという批判が早くも総務省の研究会などで出ている。

 この点について田中社長は「今回、ドコモが他社ユーザーを対象とした下取りからスタートしたことには驚いた(関連記事:ドコモのiPhone 6は機種変更を他社より安く、下取りも手厚くして他社の顧客争奪)。我々は当初は自社ユーザーが機種変更しやすいように、自社ユーザーのみを対象とした下取りから始めた(関連記事:iPhone 6も新規・MNPで実質負担額0円から、ドコモは13日以降に価格を発表)。ただ他社への対抗上、他社ユーザーを対象とした下取りも含める形で改定した(関連記事:KDDIも他社端末の下取りプログラム、一部はソフトバンクより上乗せ)」と回答。あくまで同社にとっての強みとしているネットワークを、差別化要素として強調していく姿勢を示した。