写真1●GeForce GTX 980を搭載したレファレンスボード
写真1●GeForce GTX 980を搭載したレファレンスボード
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写真2●GeForce GTX 980のダイ(半導体本体)のイメージ
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 米エヌビディアは2014年9月19日、デスクトップPC向けの新型GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)「GeForce GTX 980」「GeForce GTX 970」を発表した(写真1)。同社のラインアップ中、1チップとしては最上位クラス。「Maxwell」と呼ばれるアーキテクチャーの「GM204」コアを採用しており、従来の同クラスのGPUに比べて性能を引き上げつつ消費電力を下げた。

 エヌビディアが「CUDAコア」と呼ぶシェーダーはGTX 980が2048個、GTX 970は1664個搭載している。動作周波数はGTX 980のベースクロックが1.126GHz、ブーストクロックが1.216GHz。GTX 970はそれぞれ1.05GHzと1.178GHzになる。単精度浮動小数点演算性能はGTX 980が5TFLOPS、GTX 970は4TFLOPS。

 グラフィックスメモリーはいずれもGDDR5が4Gバイト。バス幅は256ビットで、転送速度は7Gbpsになっている。補助電源は6ピン×2。レファレンスボードの映像出力端子は、デュアルリンクDVI×1、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.2×3だ。

 GeForce GTX 980の特徴の一つは消費電力の低さ。TDP(サーマル・デザイン・パワー、熱設計電力)が165Wと、最上位クラスのGPUとしては低い。チップのダイサイズは398平方ミリメートル、トランジスター数は52億(写真2)。