写真1●TWINPOS G5 52V1の画面
写真1●TWINPOS G5 52V1の画面
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写真2●DCMStar/Liteの画面
写真2●DCMStar/Liteの画面
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 NECは2014年9月18日、海外小売業向けに提供しているPOS(販売時点情報管理)システムのラインアップを拡充し、従来機種よりもコスト性能比を高めた新端末「TWINPOS G5 52V1」(写真1)と、20店舗以下の小規模で利用できる廉価版POSソフト「DCMStar/Lite」(写真2)を発表した。2014年9月からアジア太平洋(APAC)地域で出荷を開始し、順次提供地域を拡大する。

 今回NECは、海外向けのPOS製品を拡充し、POS端末とPOSソフトの新製品を用意した。いずれも、既存の製品と比べて価格を抑えている。新端末のTWINPOS G5 52V1は、CPU性能を高めるとともに2割の省スペース化を図りつつ、価格を従来機種よりも安価となる12万円程度に抑えた。一方、新ソフトのDCMStar/Liteは、導入規模が20店舗以下に限られるものの、20店舗に導入した際の価格を、既存の機能上位ソフト「DCMStar/ChainStore」と比べて3分の1程度に抑えた。

 TWINPOS G5 52V1の機能面の特徴は、ハードディスクと電源を簡単に交換できるようにして保守性を確保したこと。また、外枠との段差がないフラットサーフェス型のディスプレイを採用しており、これにより水滴やほこりの侵入を防ぐとともに、清掃をしやすくしている。大きさは高さ31.8×幅36.7センチメートルと省スペースで、様々な店舗レイアウトに適合するとしている。

 TWINPOS G5 52V1の販売目標は、今後3年間で5万台。

 DCMStar/Liteの特徴は、APAC地域に多い小規模チェーンの店舗運営に必要な機能を統合的に提供すること。さらに、小規模での運用に合わせて、短期間で簡単に導入できるように、同ソフトの導入方法や操作方法を解説するeチュートリアル機能を備えている。

 DCMStar/Liteの価格は、POS端末1台当たり5万円程度。スタンドアローンでも動作するが、NECのデータセンターに設置した管理サーバーで商品マスターなどを管理して、複数拠点のPOS端末を一元管理する使い方もできる。管理サーバー機能の価格は、機能や導入規模によって変わる。参考例として、20店舗20ユーザーの規模でフル機能を利用する場合、目安として年額40万円弱程度になる。

 DCMStar/Liteの販売目標は、今後3年間で1万ライセンス。