写真1●アマゾン ジャパンの「Fire HD 6」
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写真2●アマゾン ジャパンの「Fire HD 7」
写真2●アマゾン ジャパンの「Fire HD 7」
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写真3●アマゾン ジャパンの「Fire HDX 8.9」
写真3●アマゾン ジャパンの「Fire HDX 8.9」
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 アマゾン ジャパンは2014年9月18日、タブレット端末「Fire HD」の新モデルを発表した(写真1、写真2)。6インチ画面のモデル「Fire HD 6」と7インチ画面の「Fire HD 7」で、既に予約注文を受け付けている。10月中の出荷開始を予定している。

 新しいFire HDは軽量コンパクトで、サイズと重量はFire HD 6が169×103×10.7mmで290g。Fire HD 7が191×128×10.6mmで337g。Fire HD 6は6インチ、Fire HD 7は7インチで1280×800ピクセル(HD 6は252ppi、HD 7は216ppi)のGorillaガラスのディスプレイを搭載。以前のバージョンより明るく、より鮮やかで白はより白く表現するという。クアッドコアのプロセッサー(1.5GHz×2 + 1.2GHz×2)を採用し、OSはFire OS 4「Sangria」。フロントカメラと2メガピクセルのリアカメラを搭載し、撮影した写真はクラウドストレージに無料、容量制限なしで保存できる。通信機能はWi-Fiで、バッテリーは読書、Web、ビデオ、音楽など通常使用時で最大8時間。

 Amazonインスタントビデオの映画やドラマの好みを学習し、事前に再生準備をして再生ボタンを押すとすぐにビデオがスタートするASAP(Advanced Streaming and Prediction)機能を搭載。Dolby Digital Plusオーディオをサポートする。またWebブラウザーと電子メールアプリ、カレンダーを搭載。オフィスソフトの「WPS Office」がプリインストールされている。購入した映画、テレビ番組、音楽、本、雑誌、Androidアプリやゲームなどのコンテンツはクラウドに無料で保存される。ロック画面には、キャンペーン情報やおすすめ商品が表示される。

 Fire HD 6とFire HD 7のカラーはブラック、ホワイト、ピンク、シトラス、ネイビーの5色。どちらにも、ストレージが8GBのモデルと16GBのモデルがある。Amazon.co.jpでの販売価格およびメーカー希望小売価格は、Fire HD 6が税込み1万1800円(8GB)から。Fire HD 7が税込み1万6280円(8GB)から。また新たなアクセサリーとして、6色の本体カバーとTVやモニター、大容量記憶装置につなぐためのHDMI、VGA、USBアダプターを提供する。

 なお10月12日まで、「Fire HD 6の8GBが9980円になる」「プライム会員向けにFire HD 7が3000円オフになる」などの4種類のニューモデル予約販売キャンペーンを実施している。

Fire HDX 8.9にも新モデル

 同日、8.9インチ画面の「Fire HDX 8.9」の新モデルも発表した(写真3)。既に予約注文を受け付けており、11月4日から発送を開始する。ストレージが16GB、32GB、64GBの3種類で、Amazon.co.jpでの販売価格およびメーカー希望小売価格は税込み4万980円(16GB)から。

 サイズと重量は、231×158×7.8mm、375g。プロセッサーにクアッドコアのSnapdragon 805 2.5GHzを採用。また前世代より70%高速のGPUを搭載する。8.9インチで2560×1600ピクセル、339ppiのディスプレイを備える。100% sRGBで自然の色彩を美しく再現するという。周りの環境光の色に応じてディスプレイのホワイトポイントを調整し、表示が実際の紙の色に近くなるようにする新機能「ダイナミックライトコントロール」を搭載する。カメラは、フロントのHDカメラと、8メガピクセルでLEDフラッシュと手振れ補正、公開口f2.2レンズのリアカメラ。高画質の写真や1080pのHDビデオ撮影が可能。音声関連ではDolby Atmosを搭載し、これはタブレットで初とする。

 長時間バッテリーを搭載し、最高で12時間の読書、Web、ビデオ、音楽などでの通常使用が可能。バッテリー効率の良いハードウエア設計とソフトウエアの改善、新たに加わった「スマートサスペンド」機能により、スタンバイ状態で数週間バッテリーが持続するという。通信機能はWi-Fiをサポートする。microUSBポートは充電と、Amazon HDMIアダプターやVGAアダプターを使ってテレビやPC用モニター、プロジェクターに接続可能。Amazon USBアダプターでUSBメモリーやSDカードリーダー、USBキーボード・マウスにも接続できる。

 アマゾンは新しいFire HDX 8.9向けに、カスタマーサポート「MayDay」の提供を始める。Fire HDX 8.9のクイッメニューにあるMayDayのボタンをワンタップすると専門知識を持つAmazon.co.jpのスタッフとビデオ通話を通じ、ユーザーの端末を遠隔操作したり画面上に印を付けたりして質問に答えてもらえる。MayDayは無料で年中無休・24時間利用できる。ユーザーから専門スタッフの顔は見えるが、専門スタッフからユーザーは見えない。 応対までの待ち時間は15秒以内を目指すという。

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