写真1●GUARDIANWALL Ver7.5.01のiPhone/iPad用Web画面(メニュー画面)
写真1●GUARDIANWALL Ver7.5.01のiPhone/iPad用Web画面(メニュー画面)
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写真2●GUARDIANWALL Ver7.5.01のiPhone/iPad用Web画面(保留BOXの操作画面)
写真2●GUARDIANWALL Ver7.5.01のiPhone/iPad用Web画面(保留BOXの操作画面)
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 キヤノンITソリューションズは2014年9月18日、メールを介した情報の漏えいを防止するソフトの新版「GUARDIANWALL Ver7.5.01」を発表、同日出荷した。新版では、何らかの問題があって保留状態にしたメールを削除したり送信したりする管理画面について、従来のパソコン用の画面に加えて新たにiPhone/iPad用の画面を用意した(写真1写真2)。これにより、外出先のiPhone/iPadから保留メールを管理しやすくなった。

 GUARDIANWALLは、メールサーバー上で動作するアクセス制御ソフトである(関連記事:キヤノンIT、メール/Webを介した情報漏えい対策ソフトの新版を発表)。「個人情報を含む」など、あらかじめ指定したフィルタリング条件に合致したメールの送受信を、保留または削除する。キーワード一致のほか、クレジットカード番号や住所など個人情報と考えられるデータを、内蔵辞書を使ってスコア化する。さらに、添付ファイルの自動暗号化機能も提供する。

 新版では、フィルタリングに合致して保留状態となっているメールを管理するためのWeb画面を強化した。具体的には、これまで提供してきたパソコン用のWeb画面に加えて、パソコンよりも画面が小さいiPhone/iPad向けに作った専用のWeb画面を用意した。iPhone/iPad用のWeb画面はパソコン用のWeb画面よりも操作性/視認性に優れるため、保留メールの送出/削除/転送/監査といった作業を効率的に行えるとしている。

パソコン用Web画面も改善、改ページでスクロールを不要に

 新版ではまた、保留メールを管理するパソコン用のWeb画面についても、操作性の改善を図った。具体的には、保留管理画面の「送出BOX」と「削除BOX」に格納されているメールも、「保留BOX」に格納されているメールと同様に、複数ページで表示できるようにした。多数のメールが格納されている場合に、画面をスクロールすることなく、ページを切り替えて閲覧できる。

 新版ではさらに、GUARDIANWALLが受信したメールを転送する機能において、転送先アドレスをBccで指定できる機能を追加した。これにより、元のメールをそのままの形で受信できるため、管理者の確認作業が容易になるとしている。

 GUARDIANWALLの価格(税別、以下同)は、買取型の場合、標準機能の「Standardモデル」が最小構成(50ユーザー)で96万円(保守料は年額14万4000円)、保存メールを条件検索する機能を持つ上位版「Advancedモデル」が最小構成(50ユーザー)で130万円(保守料は年額18万円)。サブスクリプション(購読)モデルの場合、最小構成(50ユーザー)で年額62万4000円。