ハミングヘッズは2014年9月17日、パソコンを標的型攻撃などのサイバー攻撃から守るためのソフト「Defense Platform」(DeP)の新バージョン「Ver.3.3.22」を発表、同日発売した。新版では、英語OSにインストールした時に英語版のGUI画面(画面)で動作するようにした。これにより、国内企業の海外拠点などでも利用できるようになった。今後は日本語と英語以外の言語についても対応する予定としている。

画面●Defense Platform SHINOBIの英語画面
画面●Defense Platform SHINOBIの英語画面
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 前提となるDefense Platformとは、標的型攻撃などのサイバー攻撃からパソコンを守るためのソフトである(関連記事:ハミングヘッズがサイバー攻撃対策ソフトを強化、未知の攻撃でも判断に迷わない)。特徴は、プログラムのハッシュ値だけでなく、ファイルの書き込みやデータ通信といったWindows OSのAPI呼び出しを監視することによって、プログラムの危険な挙動を検知する点である。

 プログラムの危険な挙動を検知すると、プログラムの挙動についての説明を記した専用の警告画面を表示して、プログラムをブロックするかしないかの判断をユーザーに仰ぐ。問題のないソフトや挙動については、ホワイトリスト化することも可能。ホワイトリストの作成に役立つ動作モードとして、検知のみのモード、つまり防御せずに動作履歴を記録するモードも用意している。

 今回の新版では、英語環境でも使えるようにした。まず、英語版のWindowsにDefense Platformをインストールできるようにした。さらに、英語版のWindowsにインストールした場合、自動的に英語画面で動作するようにした。英語OS上で使うための英語画面を新たに作成/搭載した形である。

 製品の価格に変更はない。企業向けの「Business Edition」の場合、管理サーバーが年額6万円、クライアントが1台当たり年額3000円である(個人向けの「Home Edition」は1台当たり年額2000円)。なお、今回の英語版に合わせ、海外展開に向けたブランド名称「Defense Platform SHINOBI」を新規に設定した。国内ではDefense Platformの名称で、海外向けにはDefense Platform SHINOBIの名称で売っていく。