米ニュータニックス(Nutanix)日本支社のニュータニックス・ジャパンは2014年9月16日、西日本の営業強化のため大阪オフィスを開設すると発表した。併せて、同社マネージングディレクター(カントリーマネージャー)に、日本やアジア地域での営業経験が長いクリス・ケーシー氏が就任した。

 ニュータニックスは、サーバー仮想化やVDI(デスクトップ仮想化)に適したPCサーバー製品を販売するスタートアップ企業で、エアバス、トヨタ、米海軍などの大口顧客を含む800社超の顧客を抱える。これまで日本では中堅企業を中心に販売していたが、今後は大手企業への営業も強化する。

 同社製品の特徴は、PCサーバーが内蔵するHDDやSSDでHadoopのような分散ファイルシステムを構成し、仮想ストレージとして扱える点。PCサーバーとストレージをSAN/NASで接続する構成と比べて、システムの管理コストを削減できるほか、機器間の通信ボトルネックを解消しやすい、柔軟にシステム規模を拡大できるなどの利点があるという。世界市場では、売り上げのうち45%がVDI、55%がサーバー仮想化である。