デジタル時代の歌詞について議論する登壇者たち
デジタル時代の歌詞について議論する登壇者たち

 東京・代官山エリアで開催されている音楽とIT(情報技術)の祭典、「THE BIG PARADE(ザ・ビッグ・パレード)」。9月13日は「デジタル時代の歌詞 feat.new product by SIX」と題したセッションが開催された。「SKYE-HI」で活動するミュージシャンの日高光啓氏、「livetune」を主宰するkz氏とともに、クリエーティブエージェンシー「SIX」の共同執行責任者の斉藤迅氏が登壇した。

 セッションの前半、デジタル時代における歌詞のあり方について議論が交わされた。言葉の韻を踏むなど特に作詞が難しいラップを作曲する日高氏が「聞き心地の良いラップを作るのは非常に大変な作業だ」と語る一方、kz氏は「20年以上前はCDコンポの前に座ってブックレットを見ながら音楽を聴いていた。今、ダウンロード販売が主流になり、自ら検索してまで歌詞を見ようとする人は、カラオケで歌わなくちゃいけないといった義務感がある人」とkz氏は指摘した。

 セッションの後半では、SIXの斉藤氏は音楽に合わせて歌詞が表示される透過型スピーカー「Lyric Speaker(リリック・スピーカー)」を初めて公開した。

音楽に合わせて歌詞を表示する「Lyric Speaker」
音楽に合わせて歌詞を表示する「Lyric Speaker」