音楽とインターネット、スタートアップ(新興企業)をテーマにした大規模なイベント「ザ・ビッグ・パレード」が12日、東京・代官山で開幕した。米国を中心に音楽などのコンテンツ産業とネットの融合が加速し、新たなビジネスが拡大していることに対応。日本でも業界の枠を越えて関係者が一堂に会する場面をつくり、イノベーション(技術革新)の創出を目指す。

音楽とインターネット、スタートアップ(新興企業)をテーマにした大規模なイベント「ザ・ビッグ・パレード」が12日、東京・代官山で開幕した
音楽とインターネット、スタートアップ(新興企業)をテーマにした大規模なイベント「ザ・ビッグ・パレード」が12日、東京・代官山で開幕した
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 音楽ソフト大手のユニバーサルミュージック(東京・港)、MTVネットワークスジャパン(東京・渋谷)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、電通、博報堂キャスティング&エンタテインメント(東京・港)、アソビシステム(同・渋谷)の6社で組織する実行委員会が主催し、15日まで開く。会期中に7000人の参加を見込む。

ユニバーサルミュージック、MTVネットワークスジャパン、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、電通、博報堂キャスティング&エンタテインメント、アソビシステムが主催
ユニバーサルミュージック、MTVネットワークスジャパン、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、電通、博報堂キャスティング&エンタテインメント、アソビシステムが主催
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 代官山周辺のCCCやデジタルガレージなどの施設を活用してシンポジウムやセミナーを開催。アーティストの佐野元春氏、小室哲哉氏、ザ・ローリング・ストーンズなどを手掛けたプロデューサーのスティーブ・リリーホワイト氏らが講演する。一般来場者も参加可能な若手アーティストのライブや米オキュラスVRの装着型ディスプレーの実演も予定している。

 米国では1987年にテキサス州オースティン市で始まった「サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)」が音楽、ネット、映像コンテンツの各業界を横断するイベントとして注目を集め、今年は約28万人が参加した。同イベントはツイッターや位置情報アプリ(応用ソフト)、フォースクエアが注目を集めるきっかけにもなった。