自動車用ワイヤーハーネスなどの製造を手掛ける住友電装が新データセンター(DC)を建設し、業務システムなどをプライベートクラウドに集約した。2014年9月12日、NECが発表した。サーバーを集約してコスト削減などを図るとともに、データセンター(DC)を新設してBCP(事業継続性)を強化した。

 住友電装は、米VMwareのサーバー仮想化ソフト「VMware vSphere」で、プライベートクラウド環境を構築。ワイヤーハーネスの受注・出荷や設計などに利用する業務システムをクラウド環境に移行し、物理サーバー100台を10台に集約した。部門ごとに導入、管理していたファイルサーバー150台は、本番用とバックアップ用のストレージ1台ずつに集約したという。

 BCP強化のためにDCも新設した。40年間利用してきた旧DCが老朽化したため、耐震性などに優れたDCを新たに建設。顔認証技術を利用した入退管理システムを構築するなど、セキュリティ面も考慮した。DCの建設やシステムの集約化は、NECが支援した。