警察庁は2014年9月11日、2014年上半期に確認されたサイバー攻撃の動向を発表した。特定の企業や組織を狙う「標的型攻撃」が依然猛威を振るっており、ショートカットファイル形式のウイルスを使った攻撃が増え、Android OSを狙った攻撃も確認されたという。
2014年上半期に全国の警察が確認した標的型攻撃メールは216件(図1)。前年同期比で15件、7.5%増加した。
標的型攻撃メールに添付されていたファイルの形式としては圧縮ファイルが9割を占めた(図2)。
圧縮ファイルに格納されているウイルス(不正プログラム)本体のファイル形式としては、実行形式ファイルが最多。拡張子がEXEおよびSCRのファイルが、それぞれ46%と23%を占めた。ショートカットファイル(拡張子がlnk)がそれに次いで16%だった(図3)。2013年下半期は6%だったので、急増していることが分かる。