米Googleは現地時間2014年9月11日、オンライン投票プラットフォームの米Polarを買収し、自社SNS「Google+」の強化を図ると発表した。PolarもGoogleに加わることをホームページ上で告知しているが、いずれも買収額などの詳細は明らかにしていない。

 Polarは、Webあるいはモバイルアプリケーションを通じて手軽に投票を実施し、リアルタイムで集計結果を入手できる手段を提供している。過去8カ月で5億件以上の投票が行われ、2014年9月は110万人が投票に参加したという。

 Googleはこの買収で、Polar共同創業者Luke Wroblewski氏も獲得する。同氏は米Yahoo!でチーフデザインアーキテクトを務めた経歴を持ち、モバイルデザインの書籍「Mobile First」の著者としても知られている。

 Wroblewski氏は自身のブログで「製品作りは旅である。私の直近の旅はPolarに取りかかった約2年前に始まった。そして、Googleに加わるという新たな旅に出る前に、Polarの一部だったすべての人に感謝する」と述べている。

 PolarはGoogleに統合されるのに伴い、サービスを終了する。Polarでの投票実施および集計は2014年末まで。WebサイトやアプリケーションにPolarを埋め込んでいるパブリッシャーは、2015年6月末まで利用できる。

 米Wall Street Journal米New York Timesは、Googleが同買収によって、いまだ米Facebookに大きく水を開けられているGoogle+のモバイルデザイン向上に取り組むつもりだと伝えている。また米SlashGearは、Google+における広告強化にPolarの技術を利用すると見ている。

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