写真●ZabbixのWeb画面上でJobDesでのジョブ実行結果を確認できる(出典:出典:ホロンテクノロジー)
写真●ZabbixのWeb画面上でJobDesでのジョブ実行結果を確認できる(出典:出典:ホロンテクノロジー)
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 ホロンテクノロジーとミラクル・リナックスは2014年9月9日、ジョブ管理ソフトの新版「JobDes Ver 1.0.2」を発表した。両社から9月29日に提供開始する。新版では、システム監視ソフトのZabbixと連携させるための設定テンプレート「Zabbix用テンプレート」を同こんした(写真)。サブスクリプションライセンスを採用しており、価格(税別)は年額120万円。

 JobDesとは、NTTデータが開発したオープンソースの運用管理ソフト「Hinemos」が備える三つの主要機能(システム稼働監視、パッチ適用などのデプロイ管理、ジョブ管理)のうち、ジョブ管理の機能だけを切り出して単独製品化したソフトである(関連記事:NTTデータ、OSS運用管理ソフト新版「Hinemos 4.0」でジョブ管理をGUI化)。JobDesの開発会社はホロンテクノロジーで、Hinemosとは異なり、Webブラウザー画面からジョブの設定/制御/管理を可能にしている。一方。Hinemosの有償オプション「ジョブマップオプション」に該当する機能は備えない。

 ジョブ管理とは、複数のサーバー機にまたがったバッチ処理(定型業務処理)を、あらかじめ定義した条件やスケジュールに基づいて実行する機能である。専用のJobDesエージェント(Hinemosエージェントと共通)を導入した個々のサーバー上に、シェルスクリプトなどで書かれたジョブ(バッチプログラム)を用意しておく。この上で、これらのジョブ同士を連携させるジョブワークフローを定義して実行できる。

 今回の新版では、システム監視ソフトのZabbixとJobDesを連携させるための設定テンプレートを用意した。このテンプレートをJobDesに適用すると、JobDesに対して煩雑な設定を自前で施すことなく、ジョブの実行結果をZabbix上に表示したり、Zabbixで検知した事象をトリガーにジョブを実行したりといったことができるようになる。

 Zabbix用テンプレートの提供に合わせて、JobDesの開発会社であるホロンテクノロジーによる直販に加えて、新たにミラクル・リナックスからもJobDesを販売するようになった。ミラクル・リナックスはZabbixを法人向けに改良したソフト「MIRACLE ZBX」を開発/販売しているベンダーである。Zabbix用テンプレートを使うと、Zabbix同様にMIRACLE ZBXとも連携できる。