米インテルは2014年9月9日、DDR4メモリーに対応した新型のサーバー/ワークステーション向けCPU「Xeon E5-2600 v3」シリーズ、「Xeon E5-1600 v3」シリーズを発表した(写真1写真2)。PC向けCPUが採用している「Haswell」ベースにCPUコアを刷新したほか、次期メモリー規格のDDR4に対応した。コアは最大18個で、36スレッドを同時に実行できる。

写真1●Xeon E5-2600/1600 v3シリーズ
写真1●Xeon E5-2600/1600 v3シリーズ
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写真2●Xeon E5-2600/1600 v3シリーズのウエハー。製造プロセスは22ナノメートルだ
写真2●Xeon E5-2600/1600 v3シリーズのウエハー。製造プロセスは22ナノメートルだ
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 これまでのXeon E5-2600 v2シリーズは、「Ivy Bridge」と呼ばれるCPUコアを採用していた。対応メモリーは4チャンネルアクセスのDDR3で、メモリーの最大周波数は1866MHzだった。新しいXeon E5-2600/1600 v3シリーズは、CPUコアをHaswellにした。対応メモリーは4チャンネルアクセスのDDR4で、最大動作周波数は2133MHz。コア数はv2シリーズの最大12個/24スレッドに対し、最大18個/36スレッドになった。プロセッサ間を接続するインテルの独自インタフェース「QPI(クイック・パス・インターコネクト)」も、従来の最大8GT/秒(Tは転送回数を示す)から、9.6GT/秒に引き上げられた(図1)。

図1●Xeon E5-2600 v3シリーズの特徴(出典:インテル)
図1●Xeon E5-2600 v3シリーズの特徴(出典:インテル)
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