米Amazon.comは現地時間2014年9月8日、スマートフォン「Fire」を値下げしたと発表した。米AT&Tと2年間の通信契約を結んだ場合、32Gバイトモデルは従来の199ドルから99セントに、64Gバイトモデルは従来の299ドルから99ドルとなる。いずれのモデルも期間限定で、年額99ドルの会員制サービス「Amazon Prime」を1年間無料にする。

 Amazon.comのFireは、今年7月末に米国で販売を開始した同社初の自社ブランドスマートフォン(関連記事:Amazon.comの独自スマホ「Fire」、3Dセンサーシステムや即注文機能など)。立体(3D)表示やジェスチャーによる操作を可能にするセンサーシステム「Dynamic Perspective」、画像と音声を認識して同社のカタログと連携する「Firefly」などを特徴としている。だが、海外メディアの報道によると、これまでのところ販売実績は芳しくない。

 オンライン広告サービスを手がける米Chitikaの広告インプレッション調査によると、販売開始から20日後のFireの利用シェアはわずか0.02%。韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S5」はその約17倍だという(米New York Times)。またFireは今年末までに200~300万台の販売が見込まれているが、米AppleのiPhoneは1週間で270万台が売れている(米Wall Street Journal)。

 なお、Fireの販売価格は通信事業者のサービスプランなしの場合、32Gバイトモデルが449ドル、64Gバイトモデルが549ドルとなる。Fireにはこのほか、AT&Tの割賦プランも用意されている。その場合は、18.75ドルを24か月支払う(32Gバイトモデルの場合)といった購入方法になる。

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■変更履歴
記事中の料金の説明で分かりにくい点がありました。正しくは「18.75ドルを24か月支払う」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/09/10 11:30]