写真●クラウドバックアップ最適化ソリューションの概要(出典:ユニアデックス)
写真●クラウドバックアップ最適化ソリューションの概要(出典:ユニアデックス)
[画像のクリックで拡大表示]

 ユニアデックスは2014年9月8日、クラウド型ストレージのAmazon S3にデータをバックアップする製品「Riverbed SteelStore」の取り扱いを開始した。同社の親会社である日本ユニシスがAmazon S3の販売窓口となっているため、ユーザーはクラウドへのデータバックアップのための製品であるSteelStoreとAmazon S3の両方を日本ユニシスグループから導入できる。

 SteelStoreとは、クラウドストレージにデータを格納するバックアップNASストレージ製品である(関連記事:リバーベッド、データをクラウドに格納するバックアップNASゲートウエイに後継機)。バックアップソフトからはNAS(CIFS/NFS)に見える。背後では、バックアップデータを重複排除後にクラウドストレージ(Amazon S3などのWeb APIを介してファイルオブジェクトを格納するストレージ)に格納する。

 ユニアデックスは今回、SteelStoreのライセンス販売開始に合わせて、SteelStoreとクラウドストレージのAmazon S3をまとめて提供する問題解決型の製品サービスパッケージを「クラウドバックアップ最適化ソリューション」(写真)の名称で提供する。これにより、SteelStoreを利用するユーザーは、Amazon S3の契約手続きや料金の支払いなどの手続きを自前でやる必要がなくなる。

 実際には、ユニアデックスがAmazon S3を販売するわけではない。親会社の日本ユニシスが提供している、Amazon S3の決済代行サービス(料金10%増でAWSの決済を代行)を利用する(関連記事)。これにより、日本ユニシスグループとしてはサービスを一元的に提供できることになる。ユニアデックスにAmazon S3について問い合わせれば、日本ユニシスと連携してサービスを提供するとしている。

 SteelStoreの開発会社は、米Riverbed Technologies。動作形態として、ハードウエアアプライアンス、仮想アプライアンス、ソフトウエアの3種類を用意する。ユニアデックスによる販売価格は、最も安価なソフトウエア型の場合、最小構成で200万円から。ユニアデックスの販売目標は、SteelStoreの関連ハードウエア、ソフトウエア、サービス全体で、今後3年間で10億円。

■変更履歴
第4段落で、日本ユニシスが提供するサービスの説明を「Amazon S3の決済代行と問い合わせ窓口のサービス」としていましたが、2013年7月から決済代行サービスのみを提供する形に変更になったため、「Amazon S3の決済代行サービス」(料金10%増でAWSの決済を代行)へと修正しました。以上、お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2014/09/08 18:30]