米Appleのクラウドサービス「iCloud」から著名人のプライベート画像が流出した騒動に便乗したサイバー攻撃により、ニュージーランドで大規模なインターネット障害が発生した。

 複数の海外メディア(英Telegraph英MailOnline米Business Insiderなど)の報道によると、現地時間2014年9月5日の夜から、ニュージーランド大手通信会社Spark New Zealandのネットワークでインターネットにアクセスできない不具合が発生し、60万人以上のユーザーが影響を受けた。サービスは9月7日に復旧している。

 Sparkの説明では、ごく一部のユーザーが米国の人気女優や有名女性歌手のヌード写真が閲覧できるとするリンクをクリックしたところ、分散型サービス拒否(DDoS)マルウエアがマシンにダウンロードされた。マルウエアが海外のサイトに向けて大量のトラフィックを発信し、ネットワークに過度の負荷がかかったことが障害の原因としている。

 トレンドマイクロが調査したところ、最初の攻撃は「Twitter」経由で送られてきたことが分かった。画像流出の被害にあった米国人女優Jennifer Lawrenceの名前を含むハッシュタグがついたツイートに、不正リンクが掲載されて投稿されたという。