米comScoreは現地時間2014年9月5日、米国スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。同年7月(5月~7月の3カ月平均、以下同)のメーカー別加入者数(13歳以上)シェアは、米Appleと韓国Samsung Electronicsがともに増え、それぞれ1位と2位を維持した。

 Appleのシェアは42.4%で、3カ月前から1.0ポイント増えた。Samsungは同0.7ポイント増の28.4%だった。3位は韓国LG Electronicsの6.4%で、同0.1ポイント減少した。この後、米Motorola Mobilityの5.7%、台湾HTCの4.7%と続いた。MotorolaとHTCはいずれも同0.6ポイント減少した。

 スマートフォンのOS別シェアは「Android」が51.5%で首位を維持したが、3カ月前から1.0ポイント減少した。2位はAppleの「iOS」で、シェアはメーカー別シェアと同じ同1.0ポイント増の42.4%。

 3位以降は「Windows Phone」(シェア3.6%)、「BlackBerry」(シェア2.3%)、「Symbian」(同0.1%)の順だった。このうちWindows Phoneのシェアは同0.3ポイント増えたが、BlackBerryとSymbianはそれぞれ同0.2ポイント、同0.1ポイント減少した。

 米国における2014年7月のスマートフォン所有者数(13歳以上)は1億7300万人で4月時点の1億6790万人から3%増えた。また携帯電話加入者全体(13歳以上)に占めるスマートフォンの比率は71.8%となった。この比率は、昨年12月時点で65.2%だったが、今年1月には66.8%、2月は68.2%、4月は69.6%と、拡大し続けている。

 なお米Appleは現地時間9月9日にイベントを開き、iPhoneの新モデルを発表すると見られている。comScoreが行ったアンケート調査によると、iPhoneを所有する13歳以上の米国人のうち、35%が今後半年以内にiPhoneの買い替えを予定している。

 現在所有しているiPhoneの機種を尋ねたところ「4S」がほぼ2000万人で、最も多い。このうち買い替えを予定している人の割合は40%。また次ぎに人数が多い「5」の所有者(約1600万人)は36%が買い替え意向がある。「4」の所有者(約1400万人)では43%が買い替えを予定しているという。このことから、まもなく発表されるiPhone 6(通称)は、「大きな移行期になる可能性がある」とcomScoreは指摘している。

[発表資料(2014年7月の米国スマホ利用者数調査)]
[発表資料(iPhoneの買い替え意向調査)]