米Intel社は、表情や手の動きなどを検出できる3Dカメラ「Intel RealSense 3Dカメラ」をゲーム開発者会議「CEDEC 2014」(パシフィコ横浜、2014年9月2~4日)に出展した(関連記事 、関連ページ)。パソコンに外付けできる開発者版を、SDKと共に2014年10月中にも出荷予定である。同社の3Dカメラの従来品に比べて、安価で小さく、そして検出性能を高めているのが特徴だ。
開発者版の価格は99米ドル。従来品は150米ドルほどだった。パソコンやタブレット端末へ内蔵しやすくするために薄くしている。年内にも、内蔵パソコンが販売される見込みだという。
検出性能も高めている。例えば、従来品は顔の6点しか検出できなかったが、現在は78点の動きを検出できる。これにより、「喜怒哀楽などを判別できるようになった」(説明員)という。手の検出点は、従来は指5本と手のひらの中心、そして手首など計10点だったが、現在は各指の関節部分まで検知できるようになり、計22点にまで増えた。
3Dカメラのセンシング方法(距離画像の取得方法)を従来品と変えた。従来品は、光を照射してから返ってくるまでの飛行時間から距離を推定するToF(time of flight)方式を採用していた。今回は、赤外光の特定のパターンを照射して、その反射を検出する方法に変更した。