ITコンサルティングを手掛けるブレインズコンサルティングは、2014年9月3日からシステム障害に対処する担当者の手間を軽減できる「障害対応省力化サービス」を提供すると発表した。定型的な作業を省くことで、運用を自動化する。三森輝久執行役員は「継続的にチューニングを施し、省力化の効果を高められる点が特徴だ」と話す。

 通常、運用担当者は障害発生を監視するツールのメッセージを取得して自分で対策を打つが必要がある。同サービスでは、ブレインズコンサルティングの提供する「障害対応アプリケーション」が、実際に対応が必要かどうかを自動で処理する。

写真1●障害対応アプリケーションの操作画面。メッセージや状況を一覧できる
写真1●障害対応アプリケーションの操作画面。メッセージや状況を一覧できる
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 障害メッセージに対応が必要かどうかを判断する際に、活用するのが同社の提供するデータ分析エンジン「Amic-S」だ。初期導入の際に、最低2週間の試験運用を実施して運用に関するデータを収集して分析する。自動化が可能な作業を洗い出して機能を調整するのが目的だ。

 同サービスを用いれば、監視ツールが通知するメッセージを基に、担当者が手作業で対応する手間を省ける。例えば、サービスが稼働しているかの確認を自動化できる(写真1)。

 通知メッセージからキーワードを抽出して関連する情報を自動的に検索する機能も搭載(写真2)。過去に発生した類似のシステム障害や、他システムの障害情報も提示し、復旧に役立てられる。

写真2●障害対応アプリケーションの操作画面。発生した障害に関連する情報を表示してくれる
写真2●障害対応アプリケーションの操作画面。発生した障害に関連する情報を表示してくれる
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 初期導入費用は100万円(税別)から。サービス利用料は6か月間で240万円(同)からで、障害対応アプリケーションのバージョンアップの費用も含まれる。3年間で30社に導入することを目指す。