写真●WIT-220-Nの外観
写真●WIT-220-Nの外観
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 ウェルキャットは2014年9月2日、バーコードリーダーを内蔵したハンディーターミナルの新機種として、従来機種よりも小型化した「WIT-220-N」(写真)を発表した。11月から出荷する。手の甲や腕に装着して使う“ウェアラブル”な端末であり、今回の小型軽量化によって、装着時の負荷を大幅に減らした。価格は未定だが、値引き前の定価は市場のハンディーターミナル(25万円から30万円程度)と同等としている。

 WIT-220-Nは、バーコードリーダー機構を内蔵したハンディーターミナル(小型コンピュータ)である。バーコードリーダー機能としては、本来上面にカメラを内蔵する。これにより、1次元バーコードや2次元バーコードを認識する。撮影距離は最短5センチメートルから最長30センチメートル。一方、コンピュータの機能としては、ITRON(OS)の上でWebブラウザー(JavaScriptエンジンを搭載)が動作する。Webブラウザーを操作するためのタッチパネル付き液晶ディスプレイも備える。

 最大の特徴は、小型軽量化を図り、手の甲や腕に装着した際の負担を減らしたことである。薄さは19.5ミリメートル、重さは約90グラムであり、従来機種と比べると、厚さは60%に、体積は55%に、重さは75%になった。このほかの特徴としては、複数のバーコードが同時にカメラに映り込んでしまうシーンで、バーコードを指差すことで目的のバーコードを読み取れるようにしている。

 ハンディーターミナル上では、Webブラウザー(JavaScript)が動作する。このため、読み取ったバーコードを利用する業務アプリケーションは、外部のWebアプリケーションとして実装しておけばよい。また、Webブラウザー上ではJavaScriptが動作するため、簡単な計算やロジックであれば、Webブラウザー側で処理させることもできる。

 外部通信用のインタフェースは、無線LANとBluetoothを本体に内蔵する。また、専用の拡張ユニット(クレードル)を介してUSBでパソコンなどと接続できる。