バラクーダネットワークスジャパンは2014年9月2日、迷惑メール/ウイルス対策ゲートウエイ製品「Barracuda Spam & Virus Firewall PLUS」をパブリッククラウドである米AWS(Amazon Web Services)のAWS Marketplaceで入手できるようにしたと発表した。BYOL(ライセンス持ち込み型)で利用する。ライセンスの体系は既存の仮想アプライアンス版「同Vx」とは異なり、AWSのインスタンスの種類によって変わる。価格(税別)は45万9750円から。

 Barracuda Spam & Virus Firewall PLUSは、迷惑メール/ウイルス対策機能を提供するメールセキュリティゲートウエイ装置である。企業のメール受信サーバー(DNSのMXレコードで指定)として運用することで、外部から企業に入ってくるメールを安全に利用できるようにする。

 同ソフトの動作形態としては、2004年からサーバー機一体型のハードウエアアプライアンスを提供し、2009年からは仮想アプライアンス(VMware/Hyper-V/Xenなどで稼働)を提供している。

 今回同社は、稼働プラットフォームを拡大し、パブリッククラウドの一つであるAWSの環境で動作する仮想アプライアンスを新規に用意した。ライセンスは別途用意する必要があるが、バイナリーイメージは外部から持ち込むことなくAWS Marketplaceを介して導入できる。

 なお、同社製品のうち、AWS向けの仮想アプライアンスを提供している製品は、今回のメールセキュリティゲートウエイを加えて3製品。残りの二つは、次世代ファイアウォールの「Barracuda NextG Firewall」と、Webアプリケーションファイアウォールの「Barracuda Web Application Firewall」である(関連記事:バラクーダが仮想版のWAFにREST APIを追加、AWS/Azureにも登録)。