写真●サービス工学コンソーシアムデータ活用プラットフォーム研究会が開催したデータ活用ビジネスモデルコンテスト
写真●サービス工学コンソーシアムデータ活用プラットフォーム研究会が開催したデータ活用ビジネスモデルコンテスト
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 「ビッグデータを活用すると、どんなビジネスモデルを創り出せる?」。こんな珍しいテーマでアイデアを競うコンテストが、東京・お台場の産業技術総合研究所臨海副都心センターで開かれた(写真)。

 サービス工学コンソーシアムデータ活用プラットフォーム研究会が企画し、2014年8月29日に開かれたこの「データ活用ビジネスモデルコンテスト」。大阪ガス行動観察研究所、シナジーマーケティング、東急エージェンシー、トーマツ、ロジックデザインの5社がエントリーし、各社の得意分野を生かしてのビッグデータ活用ビジネスを披露した。

 このうち大阪ガス行動観察研究所が考えたビジネスモデルのカギは、小売業の店舗などで、顧客がどんな過程で商品を購入するに至るのかという“文脈”。これを基にしたコンサルティングサービスを提案した。

 この文脈は、「どの顧客が何を買ったか」ということをつかめるID-POSデータだけでは浮かび上がってはこない。そこで売り場における顧客の行動を観察して得たデータを加えることで文脈を明らかにし、企業のマーケティング戦略立案や店舗の売り場改善などに生かす。

 将来的には、様々な顧客の文脈を蓄積していき、その文脈を、業種や業態などが似ている他の企業の売り場分析などに生かしていくことも狙う。