スマートフォンのイヤフォンジャックに接続する「PlugAir」を介した音楽共有サービスを提供するBeatroboは、2014年9月1日にアンティ・ソンニネン氏をCOO(最高執行責任者)として迎えることを発表した。ソンニネン氏は、大人気のスマートフォン向けゲーム「Angry Birds(アングリー・バード)」を開発したロビオ・エンターテインメントの日本法人代表を立ち上げ、国内の事業拡大に務めてきた人物である。創業者兼CEO(最高経営責任者)の浅枝大志氏とソンニネン氏に、新体制のBeatroboの方向性などについて聞いた(写真1)。

(聞き手は菊池 隆裕=日経BPイノベーションICT研究所


Bertroboは、当初のビジネスモデルを転換し、プラグ型デバイス「PlugAir(関連記事)」を軸とした新しいサービスに注力しています。新COOの話題の前に、最近の動向を教えてください。

写真1●新COOのソンニネン氏(左)と、創業者兼CEOの浅枝氏(右)
写真1●新COOのソンニネン氏(左)と、創業者兼CEOの浅枝氏(右)
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浅枝 確かに、当初のサービスBeatrobo(写真2)をピボット(転換)して、独自のプラグ「PlugAir」事業に移行しています。ただ、根本のマインドは同じで、「音楽を通じて、友達とのつながりを強めたい」というものです。以前のミックステープの文化を、ネット時代に合わせて、楽しく復活させるというのがコンセプトです。

写真2●Webを通じた音楽共有サービス「Beatrobo」
写真2●Webを通じた音楽共有サービス「Beatrobo」
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