写真●Adaptec 82885T SASエクスパンダカードの外観
写真●Adaptec 82885T SASエクスパンダカードの外観
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図●Adaptec 82885Tの概要図(出典:米PMCシエラ)
図●Adaptec 82885Tの概要図(出典:米PMCシエラ)
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 ピーエムシー・シエラ・ジャパンは2014年8月27日、RAIDカードやHBA(ホストバスアダプター)カードのSASポートを増やすポート拡張専用カード「Adaptec 82885T SASエクスパンダカード」(写真)を発表した。10月から出荷する。1枚の82885Tで、32ポート(内部24ポート、外部8ポート)を追加できる。価格はオープンだが、米国内における希望小売価格は435ドル。開発会社は、米アダプテックを買収した米PMCシエラ。

 Adaptec 82885Tは、RAIDカードやHBAカード(ドライブ接続カードのうちRAID機能を持たないもの)のSASポートを拡張するための専用カードである。RAID/HBAカードとAdaptec 82885TをSASケーブルで接続することにより、個々のSAS/SATAドライブをファンアウト接続するための内部ポート24個と、JBOD接続用の外部ポート8個を拡張できる。1枚のRAID/HBAに最大で4枚までのAdaptec 82885Tをデイジーチェーン型で接続できる()。

 SASの規格は12Gビット/秒で、同社によると12Gビット/秒のSASエクスパンダカードは業界初という。バッファリング機能によって、6Gビット/秒のSAS/Serial ATAドライブを接続した場合の性能も向上するとしている。本体形状はロープロファイルで、電源はPCI Express(x4)スロットまたは4ピンコネクターから供給する。カード上では、SASケーブルをつなぐmini-SAS HDコネクターを上向きに配置している。