住友電工情報システムは2014年8月28日、企業向け全文検索エンジンソフトの新版「QuickSolution Ver.9.1」を発表した。9月1日に出荷する。新版では、グループウエア検索オプションを拡充し、Office 365の「SharePoint Online」を検索できるようにした。また、パソコン用のWeb画面を改善し、タブレットでも表示が崩れないようにした(写真)。

写真●QuickSolution Ver.9.1のWeb画面(スマートフォン用画面とパソコン/タブレット用画面)
写真●QuickSolution Ver.9.1のWeb画面(スマートフォン用画面とパソコン/タブレット用画面)

 QuickSolutionは、Web型で動作する全文検索ソフトである(関連記事:住友電工情報システム、全文検索ソフトをエスクプローラ風UIに刷新)。Webブラウザーから、ファイルサーバー、グループウエア、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)などを横断的に検索できる。キーワードによる完全一致検索のほか、自然文を用いたあいまい検索ができる。Web画面を介した検索のほか、REST APIやJava RMIによる検索も可能。

 今回の新版では、グループウエア検索用のオプションを拡充した。具体的には、グループウエアの現行バージョンへの対応として、Office 365のSharePoint Online、SharePoint Server 2013、Notes/Domino 9の三つを追加した。QuickSolutionで検索できるグループウエアは、この他にも、Exchange Server、Outlookメール、GlobalDoc5、楽々Document Plus、Net-It Central、などがある。

 新版ではまた、パソコン用のWeb画面を改善し、タブレットで表示させた場合でも崩れないようにした。これまで仕方なくスマートフォン用の画面にアクセスしていたユーザーも、今後はスマートフォン用の画面とパソコン用の画面の好きなほうにアクセスできるようになったという。前提としてQuickSolutionは、アクセス先のURLを変えることで、パソコン用のWeb画面とスマートフォン用のWeb画面を使い分けることができるようになっている(ユーザーエージェントによるリダイレクトはしない)。

 価格(税別)は、基本機能に絞った「DBモデル」が80万~600万円、フル機能版の「FSモデル」が120万~900万円。一方、グループウエア検索オプションは、Office 365用など個々のグループウエアごとに50万円。なお、DBモデルとFSモデルの違いは、検索インデックスのリアルタイム更新の有無や、ファイルサーバーやグループウエア、Active Directoryからのアクセス権限の継承の有無である。