写真●新型Xeonを搭載したデルのワークステーション「Precision」シリーズ
写真●新型Xeonを搭載したデルのワークステーション「Precision」シリーズ
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 デルは2014年8月29日、米インテルの次期CPU、Xeon E5-2600 v3/同E5-1600 v3を搭載したワークステーション(写真)を発表した。タワー型の「Precision Tower 5810」「同7810」「同7910」、ラック型の「Precision Rack 7910」がある。9月9日に発売する。

 特徴は次期メモリー規格のDDR4に対応したこと。業務向けグラフィックスボードやPCI ExpressベースのSSDを利用可能な点は従来と同じだ。メモリーエラーの発生を抑える「RMT(リライアブル・メモリー・テクノロジー)」、使用するアプリケーションに合わせてCPUのコア数や設定、グラフィックス、電源設定を自動で最適化する「DPO(デル・プレシジョン・オプティマイザー)」も備えている。

 Tower 5810はCPUソケットが1個(シングルソケット)のタワー型ワークステーション。対応メモリーはDDR4-2133 SDRAMで最大256Gバイト搭載できる。グラフィックスボードとして、米AMDの「Fire Pro W2100/W4100/W5100/W7100」や米エヌビディアの「Quadro K6000/K5200/K4200/K2200/K620/K420」「NVS 510/315/310」を選択可能。最小構成の価格は18万338円。

 Tower 7810は2個までのXeon E5-2600 v3を搭載できる(デュアルソケット)モデル。対応メモリーは5810と同じ。グラフィックスボードのほか、演算ボード「Tesla K20C」(エヌビディア)にも対応する。ドライブの構成は5810と同じ。最小構成の価格は20万858円。

 Tower 7910は拡張性の高さが売りのデュアルソケットモデル。メモリースロットは16本あり、後日販売するDDR4 64Gバイトモジュールを使用すると、最大1テラバイト搭載可能。最小構成の価格は45万338円。

 Rack 7910はデュアルソケットの2Uラック型。最大でDDR4メモリーを1テラバイト搭載可能。グラフィックスボードはFirePro、Quadro、NVSと、Tesla K20Cが使える。搭載電源は1100Wで、ホットプラグ対応の冗長電源オプションを利用できる。最小構成の価格は46万7333円。