ウルシステムズは2014年8月27日、同社のクラウド型データウエアハウス(DWH)サービス「White-eYe」が、キャリアデザインセンター(CDC)のデータ分析基盤として採用されたことを発表した。

 CDCは転職サイト「@type」「女の転職@type」「営業の転職@type」などの運営や人材紹介を手掛ける企業だ。従来は、社内にサーバーを設置して自社でデータ分析を処理するシステムを構築。各部署から寄せられるデータ分析の依頼について、担当者が直接データベースからデータを抽出するなどして対応していた。

 ところが連携するデータベースの数やデータ量が増加。連携プログラムの開発やメンテナンスが大きな負担になっていた。「初めは規模を抑えて低コストで導入し、費用対効果が認められたら規模を拡大するような提案をした」(ウルシステムズプロフェッショナルサービス第3本部クラウドサービス部の吉田悦万部長)こともあり、White-eYeの導入に至った。

 White-eYeはAmazon Web Services上に構築したサービス。データ連携に「talend」、DWHに「Redshift」、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとして「Tableau」を採用している。バックアップやシステムの監視、障害からの自動復旧などはウルシステムズが作り込んだ。

 CDCは連携するデータベースの増加や業務の拡張を見据え、ウルシステムズにWhite-eYeを使ったシステム構築についての技術教育を依頼。CDC社内の人員でシステムをメンテナンスできるように、自ら開発を進めている。新しいシステムは、この秋にも稼働開始するという。