日本通信、ケーブルテレビ事業者に向けたプラットフォーム事業を展開する1社であるジャパンケーブルキャスト、スマートTV サービス事業展開を始めたJ.COTTの3社は2014年8月28日、ケーブルテレビ業界におけるMVNO事業などに関し、相互に協調・連携して事業化を図ることについてこの度基本合意書を締結したと発表した。

 3社は今回の合意により、ケーブルテレビ事業者向けのMVNOサービスを始め、スマート化が進む高精細テレビの利活用に向けたより利便性の高いインターネットアクセス環境とのパッケージサービス展開などの事業化を目指す。日本通信とケーブルキャストは、ケーブルテレビ事業者向けのMVNO サービスについてケーブルキャストを包括的な窓口とすることについて合意し、今後詳細な提供スキームを構築する。

 なお、J.COTTは、ジャパンケーブルキャストと東京ケーブルネットワークが共同で2013年1月に設立した会社で、2014年4月にスマートフォンやタブレット端末向けVODサービスを開始した。また、2014年7月には、IP-STB「cottio(コティオ)」を利用したケーブルテレビ局向けスマートTVサービスの提供を開始している。

 MVNO事業とcottioを連動させると、無線通信サービスに加えて、この無線回線をアクセス網にしたIP-STBによるスマートテレビをパッケージ化して、ケーブルテレビ局はサービス提供できる。詳細な提供スキームの検討はこれからだが、こうした展開を一つの事業モデルと想定しているようだ。
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