米Appleが9月の発表イベントで新世代の「iPhone」(通称「iPhone 6」)に加え、ウエアラブル端末も発表する見通しだと、米IT系メディアサイト「Re/code」が現地時間2014年8月27日に報じた。

 Re/codeは「Appleは10月に新しいウエアラブル端末を発表するイベントを計画している」と6月に予測していたが、「状況が変わった」として、「9月9日のイベントで、2機種の新世代iPhoneとともに、ウエアラブル端末を発表する」との見通しを述べた。

 AppleはiPhone 6の発表イベントを9月9日に開催すると見られている。iPhone 6は、従来より大きいディスプレイの4.7インチと5.5インチモデルが用意され、新たなプロセッサ「A8」が搭載されると噂されている(関連記事:Apple、「iPhone 6」発表イベントを9月9日に開催か)。

 Re/codeの見解では、Appleのウエアラブル端末は、次期モバイルプラットフォーム「iOS 8」に搭載される健康管理アプリケーション「HealthKit」と連動する。家電製品を管理および制御する「HomeKit」機能にも対応し、手元から照明のや「Apple TV」などを操作できるかもしれないと期待している。

 Re/codeが言う新しいウエアラブル端末とは、Appleが開発中とされている腕時計型ウエアラブルデバイス(通称「iWatch」)を指している。

 iWatchのリリースに関しては台湾KGI SecuritiesのアナリストであるMing-Chi Kuo氏が、2015年以降になると予測しており、Apple関連の情報サイト「AppleInsider」は、9月9日のイベントで発表してから発売は年明けになるとの予測を立てた。一方で、Appleがホリデーシーズンに間に合わせて年内に投入する可能性も挙げた。

 技術系情報サイト「AllThingsD」のスタッフが立ち上げたRe/codeのAppleイベントに関する予測はAllThingsD時代から精度が高いと評価されている。通常、イベントの招待状は1週間前に届くので、9月9日に開催されるなら、来週招待状が送られてくると米PCMagは見ている。

 なおRe/codeは、Appleが依然、10月も別の発表イベントを開催する可能性があるとしている。米CNETによると、Appleは通常、「iPad」や「Mac」の新モデルを10月のイベントで発表している。