KDDIは2014年8月27日、9月1日からマンション向けの電力小売り事業に参入すると発表した。新築および既築のマンション向けに、電気料金を従来よりも割安に利用できる一括受電サービス「auエナジーサプライ」を提供する。首都圏エリアから開始し、順次提供エリアを拡大する。

 一括受電サービスは、地域電力会社などから高圧電力を一括契約で調達し、マンションの共用部に設置する受変電設備で低圧電力に変換するもの。従来の電気料金より、安価に電気を使える。

 auエナジーサプライでは、家庭で約5%を割り引くプラン、あるいは共用部で最大50%を割り引くプランのいずれかを選択できるようにする。また、マンション全戸にスマートメーターを設置して電気使用量をリアルタイムに「見える化」することで、電力消費低減への貢献を目指す。

 KDDIはこれまで、マンション向けに電話およびインターネットなどの通信サービスを提供してきた。今後は一括受電サービスに加え、生活導線における無線LANの充実、スマートフォンやクラウドと連携した便利なサービスなど「快適でお得なマンションライフ」を提供していく方針。

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