写真1●ホームシアター向けプロジェクターのラインアップ。左から2番目が「EH-TW6600W」「EH-TW6600」で、右端が「EH-TW530」
写真1●ホームシアター向けプロジェクターのラインアップ。左から2番目が「EH-TW6600W」「EH-TW6600」で、右端が「EH-TW530」
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写真2●エプソン販売取締役販売推進本部長の鈴村文徳氏
写真2●エプソン販売取締役販売推進本部長の鈴村文徳氏
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写真3●富士キメラ総研の調べによる国内のホームプロジェクター市場。2013年には約2万7000台だった。エプソンのシェアは約60%に達する
写真3●富士キメラ総研の調べによる国内のホームプロジェクター市場。2013年には約2万7000台だった。エプソンのシェアは約60%に達する
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写真4●ホームプロジェクターの製品分類別の台数推移。「1080p低価格」の部分が大きく伸びている
写真4●ホームプロジェクターの製品分類別の台数推移。「1080p低価格」の部分が大きく伸びている
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 セイコーエプソンとエプソン販売は2014年8月27日、家庭向けのホームシアタープロジェクター4モデルを9月11日から発売すると発表した(写真1)。

 「EH-TW6600W」「EH-TW6600」は、1920×1080ドットのフルHD出力に対応した上位機。スクリーンの斜め方向からもゆがまずに投写できるレンズシフト機能を搭載している。有効光束2500lm(ルーメン)、コントラスト比7万:1と、前モデルの「EH-TW6100」(有効光束2300lm、コントラスト比4万:1)から基本性能を向上させた。MHL端子を搭載しており、対応するスマートフォンをケーブルでつないで、画面を投写できる。3Dメガネ一式が付属する。

 EH-TW6600Wは、対応DVDプレーヤーからの映像データを無線経由で直接再生できる「WirelessHD」機能を搭載しており、実勢価格は約22万円。WirelessHD機能のないEH-TW6600は約19万円。

 「EH-TW530」は、1280×800ドットのHD出力に対応した下位機種。有効光束は2800lmで、コントラスト比は1万5000:1になる。オプションの3Dメガネ(約1万円)を購入すれば、3D映像も楽しめる。重さ2.4kgと比較的軽量で、持ち運んで使うことも可能だ。実勢価格は約7万円で、80型のスクリーンが付属する「EH-TW530S」が約7万5000円。

 発表会では、エプソン販売取締役販売推進本部長の鈴村文徳氏(写真2)が、市場動向などを説明した。2013年にエプソンが低価格フルHD対応機の「EH-TW5200」を発売したことでホームプロジェクター市場が拡大し、同社のシェアも60%まで伸びた(写真3写真4)。鈴村本部長は「20~70代の方にアンケートをとると、プロジェクターに興味がある人は33%もいる。しかし、実際に購入のための情報収集などをしている人は4%しかいない。このギャップを埋めるため、一般の人にプロジェクターの魅力を伝える活動をしていきたい」と、今後の課題を挙げた。同社は2014年度、ホームプロジェクター全体で2万台、シェア69%の販売を目指す。

エプソンホームプロジェクターのWebサイト