日本ケーブルラボは2014年8月26日の会見で、第3世代STB関連仕様の検討状況について報告した。同団体は2013年12月から同STBの運用仕様の検討を進めている。

 第3世代STBは、RF方式とIPマルチキャスト方式の両方に対応する。RF仕様は既存の高度リマックス仕様(SPEC-017、018、019)の改訂版として策定する。64QAMおよび256QAMを使用して、H.265/HEVCでエンコードされた4K映像を伝送する。IP仕様はIPTVフォーラム仕様を参照して新規に策定中という。

 リモート視聴運用仕様は、既存のケーブルDLNA運用仕様(SPEC-020)の改訂で対応する。ハイブリッドキャスト運用仕様は、放送再送信サービスに限定して新たに策定中である。

 日本ケーブルラボは、第3世代STBを設計するうえでの参考にするため、上記の運用仕様に基づくシステムガイドラインも策定している。運用仕様とガイドラインは2014年9月の完成を予定する。「非常に厳しいスケジュールだが、担当の委員会が必死になって検討を進めている」(専務理事の松本修一氏)という。