セキュリティベンダーのウェブルートは2014年8月26日、オンラインゲームのユーザー(PCゲーマー)を対象に実施した、セキュリティに関する調査の結果を公表した。回答者の33%は何らかのセキュリティトラブルを経験したことがあり、1割以上がオンラインゲームをする際にセキュリティソフトを無効にするという。
今回の調査対象は、国内のPCゲーマー581人。オンラインでアンケート調査を実施し、PCゲーマーのセキュリティ状況やセキュリティ意識などを調べた。
セキュリティトラブルの経験に関する設問では、33%が「経験あり」と回答。トラブルの内容としては、最も多かったのが「システムが遅くなった/不安定になった」で、以下、「個人情報が漏洩した」「アカウントが乗っ取られた」「ブラウザーの動作がおかしくなった」「データやファイルが消失した」と続く(図1)。
また、PCゲーマーの43%がインターネットにアクセスすることに対してセキュリティに関する不安を感じており、90%がセキュリティソフトを導入している。その一方で、全体の37%がセキュリティソフトに対して不満を持っていると回答した。
不満の内容は、オンラインゲームをプレイしているときに「動作が重くなる」が25.5%と最多で、「起動が遅い」が10.2%、「ポップアップ等のメッセージが煩わしい」が7.9%、「誤動作が起こる」が4.8%、「タイムラグが起こる」が4.6%(図2)。以上のように、パフォーマンスに関する不満が多くを占める。
このためPCゲーマーの12.6%は「セキュリティソフトをオフにする」と回答(図3)。PCゲーマーはパフォーマンスのためにセキュリティを犠牲にしているとして、同社では注意を呼びかけている。