イエスウィキャンは2014年8月25日、データベースサーバーソフト「FileMaker Server 13」を専有型ホスティングサービスの形態でオンラインで提供するサービス「YFMcloud」を発表、同日提供を開始した。価格(税別、以下同)は、月額2万5000円で、初期費用は5万円。FileMaker Server 13のライセンスが別途必要(同社で新規に購入する場合は9万9000円)。

 YFMcloudは、FileMaker Server 13のホスティングサービスである。YFMcloudのデータセンターの上にFileMaker Server 13を動作させるためのサーバー領域を用意し、インターネット経由でアクセスできるようにする。これによりユーザーは、自前でサーバー機を用意して運用する必要がなくなる。

 主な特徴は、YFMcloudを利用するユーザーごとにCPUやメモリー、ディスク領域を確保する専有型のホスティングサービスであること。サーバー資源を他社と共有しないことで、他社のアクセス負荷状況やシステム障害などの影響を受けずに済む。この上でさらに、ユーザーごとに専任の担当者が付くという。

 基本構成時のサーバースペックは、CPUが2コア、メモリーが4Gバイト、データベースを格納するためのディスク容量が20Gバイト(ミラーリング構成)。導入OSは、Windows Server 2008 R2。稼働率の実績は99.95%。サポート受付時間は平日の10時から18時。

 別途オプションで、サーバースペックの増設やFileMaker Server 13へのデータ登録サービス、アクセスログ監視サービスなども用意した。新規にデータベースを導入/構築するユーザー向けには、データベース開発のSIサービスも個別対応で提供できる。

 なお、YFMcloudの前提となるFileMaker Server 13とは、マルチプラットフォーム(Windows、Mac OS X、iOS)で動作するDBMS(データベース管理システム)サーバーソフトである。スタンドアローン型のデータベースソフト「FileMaker Pro」をクライアントとして、C/S(クライアント・サーバー)型で動作する。開発会社は米FileMaker。FileMaker Proの価格は1ユーザー時に3万4200円。