中国の独占禁止当局が米Qualcommを調査している問題で、「Qualcommが価格設定を是正する意思を示した」とする中国当局の声明を複数の海外メディア(英Reuters米Wall Street Journal)が現地時間2014年8月22日に報じた。

 Qualcommを調査している中国国家発展改革委員会(NDRC)は、8月21日にQualcommのDerek Aberle社長らと会談したことを公式サイトで明かした。Qualcommは電子メールによる声明で、「NDRCと包括的な解決に向けた複数の議題について協議した。当社は引き続きNDRCと協力する。これ以上コメントすることはない」と述べた。

 NDRCは2月に、Qualcommが無線通信市場での地位を乱用し、価格の吊り上げなどに関与した疑いがあるとして調査に着手すると発表。Qualcommの中国子会社を調査し、7月にはQualcommが市場を独占しているとの判断を示した。Qualcommに独占的地位の乱用があるとNDRCが認めた場合、Qualcommは10億ドル以上の制裁金を科される可能性がある(関連記事:中国当局がQualcommを「市場独占」と判断、制裁金を科されるおそれ)。