米NPD DisplaySearchが現地時間2014年8月21日に公表したノートパソコン市場に関する調査によると、同年第2四半期(4~6月)の世界出荷台数(速報値)は4510万台となり、前年同期から1%増加した。四半期ベースの出荷台数は、今年第1四半期(1~3月)まで前年割れが7四半期続いていたが、ようやく上昇に転じた。

 NPD DisplaySearchによると、法人のパソコン買い替え周期と、Windows XPからの移行が重なり、北米と西欧で2桁増となった。またChromebookや他の低価格ノートパソコンの新モデルも、市場の回復に寄与したという。

 第2四半期に出荷台数が最も多かったメーカーは、中国Lenovo Group(聯想集団)。同社の市場シェアは18%で、米Hewlett-Packard(HP)の17%を上回り、トップに浮上した。Lenovoの前年同期比伸び率は36%で、上位5社の中で最も高かった。同社は、欧州、中国、中南米で販売が好調だった。

 Lenovo、HPに続いて出荷台数が多かったのは台湾ASUSTeK Computer(ASUS)で、そのシェアは11%。同社は欧州と中国をはじめとするアジア地域で出荷台数が伸びた。上位5社には、このあと米Dellと台湾Acer Groupが続いた。

 これら上位5社を合わせた出荷台数のシェアは67%で、前年同期から7ポイント上昇。また5社の合計出荷台数の前年同期比伸び率は16%で、昨年実績の20%減から大きく改善した。一方で、タブレットPCの出荷台数は引き続き減少している。上位5社のタブレットPC合計出荷台数は前年同期から12%減少した。

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