写真1●スマートフォンの専用アプリで解析した画面。ラケットがボールをとらえた位置だけでなく、ボールの速度や回転も可視化できる
写真1●スマートフォンの専用アプリで解析した画面。ラケットがボールをとらえた位置だけでなく、ボールの速度や回転も可視化できる
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 ソニーは2014年8月21日(現地時間)、「Smart Tennis Sensor(スマートテニスセンサー)」を北米(米国、カナダ)で2015年1月末に発売すると発表した。Smart Tennis Sensorはテニスラケットに装着する小型のセンサーで、スマートフォンやタブレットのアプリケーションと連携してラケットとボールの動きを解析し可視化できる(関連記事:ソニーがテニスラケット装着型センサー、スマホ連携でテニスのショットを解析、新体験を提供)。 北米で販売されるセンサー自体は、日本国内で販売されているSmart Tennis Sensor『SSE-TN1』と同じ製品だが、対応するアプリのユーザーインターフェース(UI)が英語となる。

 国内では現在、ヨネックスが提供する対応ラケットにだけSmart Tennis Sensorを装着できる。北米では、ヨネックスに加えて米国のスポーツ用品メーカーで「Prince」ブランドで知られるプリンス グローバル スポーツと、「Wilson」ブランドのウィルソン スポーティング グッズの2社が提供する対応ラケットにも対応。同梱するアダプターによって装着できるようにする予定だ。

 Smart Tennis Sensorはテニスラケットのグリップエンド部分に装着する。振動を検知するセンサーと、加速度・角速度センサーを搭載し、ラケットでボールを打った時のデータを取得する。データはスマホやタブレットの専用アプリで解析する(写真1、2)。アプリは無料で、Google PlayとApp Storeで配信。ラケットがボールをとらえた位置だけでなく、ボールの速度や回転も解析し、スマッシュやサーブなどのスイングの種類も判別できる。

写真2●プレーヤーの動きを動画で撮れば、データと組み合わせて解析できる
写真2●プレーヤーの動きを動画で撮れば、データと組み合わせて解析できる
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 Smart Tennis Sensorは2014年7月30日に、国際テニス連盟(ITF:International Tennis Federation)の公認となっている。同連盟は、試合中に選手の動きを測定してリアルタイムで表示できるPAT(Player Analysis Technology)と呼ぶ技術を推進している。国際テニス連盟の公認になったことで、大会ごとのルールの範囲内であれば公式戦でも使用可能となっている。