ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)とスカパーJSAT、スター・チャンネル、WOWOWの4社は2014年8月21日、4社が東京税関に申し立てていた有料放送を無料で視聴できるようにした不正なカード(「BLACKCAS」)に対する輸入差止申し立てが8月20日に受理され、全国の税関において没収など取り締まりの対象に追加されたと発表した。

 有料放送を無料で視聴出来るようにした不正なカードは、不正競争防止法第2条第1項第11号に規定される「技術的制限手段を回避する物品」で、知的財産侵害物品に当たるという。技術的制限手段を回避する物品の輸入差止申し立ての受理は、今回が初めて。4社は、「今後も有料衛星放送の基盤であるB-CASシステムへの侵害および有料放送番組の不正視聴行為について、厳正に対処していく」としている。

[発表資料(PDF)へ]