アセンテックは2014年8月20日、ストレージ機能を提供するソフトウエアを汎用PCサーバーと組み合わせたアプライアンス型のストレージ装置「DELL-Nexentaアプライアンス」を発表、同日販売を開始した。専用ハードウエアベースのストレージと比べて導入費用が半額以下で済み、CPUやディスクを拡張できることからTCOを7割以上削減できるとしている。

 DELL-Nexentaアプライアンスは、米Nexenta Systemsが開発したSAN/NASストレージソフト「NexentaStor」を、米DELLのPCサーバー機「DELL PowerEdge R720」と組み合わせたアプライアンス型のストレージ装置である。ストレージ容量やキャッシュ用フラッシュメモリーの有無などに応じて、容量44Tバイトから960Tバイトまで全6モデルを用意した。

 ストレージ機能はソフトウエアのNexentaStorが提供する。基本機能は、ファイルシステムにZFSを採用した、SAN/NAS統合ストレージである。フラッシュメモリーをリード/ライトキャッシュとして利用する。この上で、スナップショット/クローニング、ブロック/ファイルのレプリケーション、インライン重複除外、運用管理機能など、各種のストレージ機能を提供する。

 価格(税別)は、HA構成(2ノード)で5年分の保守費込みで、容量44Tバイトのエントリーモデルが1453万2000円、容量960Tバイトのハイエンドモデルが1億107万3000円。