ゾーホージャパンは2014年8月20日、Active Directory（AD）のアカウントロック解除とパスワードリセットを社員がセルフサービスで実施できるようにするソフト「ManageEngine ADSelfService Plus」（写真）を発表、同日出荷した。ADを管理している情報システム部門を介することなく、社員の操作だけで実行できる。
ADSelfService Plusは、ADの運用管理業務の多くを占める、アカウントロックの解除業務とパスワードのリセット業務を、セルフサービス化するソフトである。AD管理者を介することなく、ユーザー認証を経た社員自ら、アカウントロック解除とパスワードリセットを自動実行する。社員の連絡先情報も、社員自ら変更できる。
アカウントロックの解除やパスワードをリセットするためのGUI環境は、Windowsの拡張ログオン仕様であるGINA/CPクライアントとして動作する。Windowsログオン画面（Ctrl＋Alt＋Del押下）に、アカウントロック解除/パスワードリセット機能が追加される形になる。
ユーザーの本人認証手段として、多要素認証が可能。セキュリティの質問（社員だけが解答を知っている質問）、携帯電話のSMS/電子メールへの確認コード（社員の端末）、Google Authenticator（Googleが開発した認証システムのソフトウエアトークン）、のいずれかを社員が選択して利用できる。
価格（税別）は、500ドメインユーザーの場合、買取型の通常ライセンスが54万6000円、年間ライセンスが年額22万1000円。1000ドメインユーザーの場合、買取型の通常ライセンスが84万円、年間ライセンスが年額34万円。なお、ADの運用管理負荷を軽減するソフトには、AD管理者向けの「ManageEngine ADManager Plus」もある（関連記事：ZOHO、Active Directoryを一括更新/自動メンテする新ソフト）。
