総務省 北陸総合通信局は2014年8月19日、北日本放送から免許申請のあったFM補完中継局(KNB富山FM)に対して、同日に予備免許を付与したと発表した。

 この中継局は、富山市にある同社のAMラジオ放送の富山ラジオ送信所(親局)が、災害発生時に被害を受け放送の継続が困難となる事態への対策を目的とするもので、全国で2番目となる(関連記事:AM放送の災害対策用FM補完中継局、南日本放送に全国初の予備免許)。

 FM補完中継局とは、中波(AM)放送局の放送区域において超短波(FM)放送用の周波数を用いて中波放送の補完的な放送を行う中継局のことである。

 総務省の「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」の提言(2013年7月公表)を受けて、従来の外国波混信対策に加えて、災害対策または難聴対策(都市型難聴対策や地理的・地形的難聴対策)を目的とするものの開設が認められるようになった。主に地上アナログテレビジョン放送の跡地であるV-Low帯域の一部帯域(90M~95MHz)を使用する。

[発表資料へ]