写真●オフィスカルテのレポート画面(iPad画面)
写真●オフィスカルテのレポート画面(iPad画面)
[画像のクリックで拡大表示]

 ネットリソースマネジメント(NRM)は2014年8月19日、Windowsパソコンの稼働状況や資産情報をエージェントソフトで収集し、クラウドに送信して可視化するサービス「オフィスカルテ」(写真)を発表した。パソコンが安定稼働しているかどうかや、セキュリティソフトが適切に運用されているかどうかなどが分かる。サービス単体での販売は行わず、収集した情報を基に改善策を提案するサービスとセットでパートナー各社が提供する。

 オフィスカルテは、エージェント型のクライアント管理ソフトを利用するサービス。ソフトウエアは、クライアント管理ソフト「Optimal Biz」の開発元であるオプティムと共同開発したもので、Optimal Bizのカスタム版に当たる。同ソフトのエージェントソフトを管理対象のWindowsパソコンにインストールして使う。対応OSはWindows Vista以降。

 エージェントソフトが収集したパソコンのデータは、専用のVPNルーター機器「サクサ リモートVPNルータ ZC1000」を経由してクラウド側の管理サーバーに送られる。

 オフィスカルテの主な用途は、パソコンの“健康管理”である。ハードディスクの状態(温度、空き容量、エラー回数など)やセキュリティの状態(ウイルス対策ソフトの有効/無効やパターンファイルの更新状態、ファイアウォール機能の有効/無効など)を中心に、インストールされているソフトウエア一覧などのインベントリー情報を含めて管理する。これらをクラウド上でグラフ化して可視化する。これらのレポートは、WebブラウザーまたはiPad専用アプリケーションで参照できる。

 パソコンにインストールするエージェントは、SNMPマネージャ機能も兼ねている。このため、社内LAN上にあるネットワーク機器やプリンターといったSNMPエージェントの情報を収集できる。こうしたSNMP管理情報は、Windowsパソコンの監視情報とともにクラウドで収集し、レポートとして可視化できる。