HOYAサービスは2014年8月19日、テキストを音声に変換する音声合成ソフト「VoiceTextシリーズ」の最新版「ver.3.11.9.*」について、言語と音声のラインアップを拡充したと発表した。先行する五つの製品(アメリカ英語4種類とカナダのフランス語1種類)に加えて、新たに四つの製品(イギリス英語2種類と中国語2種類)を追加した。今後、日本語、韓国語、スペイン語などの他の言語についても順次、最新版(ver.3.11.9.*)をリリースする予定である。

 VoiceTextは、テキスト文字列を音声データに変換するソフトである。音声ファイルを作成するためのエディターソフトや、アプリケーションに音声変換機能を組み込むためのライブラリー/SDKなどを用意している。音声の種類は全19種類(既存バージョンのver.3.11.7.*の場合)で7言語にわたっており、音声の種類ごとに個別の製品となっている。

 2014年8月11日からは、言語処理と音声生成の両面でソフトウエア内部のアルゴリズムを改善した新版(ver.3.11.9.*)の提供を開始している。新版では従来版よりも「なめらかで自然な発声が得られる」(同社)としている。

 まずは、VoiceTextが対応する7言語のうち、アメリカ英語とカナダのフランス語の2言語(五つの音声)について新版を用意し、第一弾として8月11日に提供を開始していた(関連記事:HOYAサービスが音声合成エンジンソフトを改善、より自然な発話に)。今回、第二弾として、新たにイギリス英語と中国語の2言語について新版を用意した。

写真●アルゴリズムを刷新したVoiceText新版のラインアップに追加した4種類の音声(イギリス英語2種類と中国語2種類)
写真●アルゴリズムを刷新したVoiceText新版のラインアップに追加した4種類の音声(イギリス英語2種類と中国語2種類)

 新たに用意された音声の種類は、イギリス英語が2種類、中国語が2種類の計4種類(写真)。イギリス英語の一つである「BRIDGET」(女性)は、既存版のバージョンアップに当たる。一方、残りの3種類であるイギリス英語の「HUGH」(男性)、中国語の「HONG」(女性)と「QIANG」(男性)は、いずれも既存版からのバージョンアップではなく、新版で新たに追加された。

 VoiceTextシリーズの価格は、用途に応じて個別見積もり。音声ファイル作成ソフトの「VoiceTextエディタ」は45万円から。ライブラリー/SDKの「VoiceTextエンジンSDK」と「VoiceTextサーバーSDK」は55万円から。