図●東京メトロがオープンデータ活用コンテスト
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図●東京メトロがオープンデータ活用コンテスト
 東京メトロは2014年8月19日、全線の列車位置や遅延時間などをオープンデータとして公開し、データを活用したアプリの開発を競う「オープンデータ活用コンテスト」を開催すると発表した。募集期間は9月12日から11月17日まで。

 コンテスト応募要領は、9月12日に開設する応募用特設サイト内で公開される予定。応募申し込みで規約に同意すると、API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)でデータを利用できる。全線の列車位置などをオープンデータとして公開するのは日本の鉄道事業者として初めてという。

 オープンデータとして公開するのは、列車時刻表、駅別乗降人員、バリアフリーに関する情報、東京メトロ全線の列車位置、遅延時間など。これらのうち、列車時刻表、駅別乗降人員、バリアフリー情報などは既にWebサイトで公開しているが、列車位置や遅延時間などは今回初めて公開する。

 例えば、列車の進行方向や列車番号、列車種別(普通、急行、快速など)、始発駅・行先駅、車両の所属会社、在線位置(ホーム、駅間の2区分)、遅延状況などに関する情報を利用できる。

 募集するのは、Webアプリ、Androidアプリ、iOSアプリ、Windowsストアアプリのいずれか。賞金総額200万円で、グランプリは賞金100万円。東京大学大学院情報学環教授の坂村健YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長ら5人が審査員を務める。

 公共交通のオープンデータに関しては、2013年8月に東京地域の公共交通事業者13社局と大学、研究所などが産官学共同で「公共交通オープンデータ研究会」(坂村健会長)を発足。鉄道やバスなどの運行情報や、駅など交通ターミナルの施設情報のオープンデータ化を目指すとしている。

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