米Googleは旅行ガイドアプリケーションを手掛ける米Jetpacを買収する。Jetpacが同社サイトでGoogleに加わることを告知している。

 Jetpacは、元米Apple従業員のPete Warden氏と元米eBay従業員のJulian Green氏が2011年にカリフォルニア州サンフランシスコで立ち上げた。ビッグデータ分析、画像処理、機械学習を応用した無料の旅行ガイドアプリケーション「Jetpac City Guides」などをiOSデバイス向けに提供している。

 Jetpac City Guidesは、写真共有サービス「Instagram」で公開されている写真を解析し、ビジネスパーソン、学生、女性、サーファー、音楽愛好者といったさまざまなタイプ別に、行きたいと思うであろう場所を提案する。世界6000都市を対象に、レストラン、エンターテインメント、宿泊、スポーツ、アートなどのお勧めスポットを紹介する。

 Jetpacは今後、Googleでさまざまなプロジェクトに取り組む。Jetpac City GuidesなどのiOS向けアプリケーションは、数日のうちにAppleの「App Store」から取り下げ、9月15日にサポートを終了する。

 英Reutersによると、両社の買収合意は現地時間2014年8月15日に公表された。買収額などの詳細な条件については明らかにしていない。

 Googleは、画像データを用いた位置情報関連の検索を強化することにJetpacの技術を役立てると見られる。同社は検索にコンピュータビジョンと機械学習を利用することをすでに発表しており、コンピュータビジョンの専門家であるWarden氏はGoogleが当然手に入れたいと考える人材だと、米TechCrunchは指摘している。